素潜る? フリーダイビングのことさ。重いタンクを背負って潜るスクーバダイビングと違って、マスク、スノーケル、フィンだけで海に潜ることを素潜りという。人間が海に入る方法としてよりナチュラルなスタイルだ。フリーダイビングと呼ばれたりする。これなら手軽に誰でもダイバーになれる。晩秋から初冬にかけて、海の中は水の存在を忘れてしまうほど透明度が増す。
夏の海水浴場でなら素潜りをしたことがあるという人は結構多いはず。でもこのシーズンは海の透明度が最も悪い時期。秋からは透明度抜群の海がたっぷり味わえる。海は地球のインナースペース、第二の宇宙だということを実感できるのだ。
黒潮にのってやってくる珍客。
海水も温かい秋には、黒潮にのって南の海からカラフルな魚も北上してくる。そんな珍客に会えるのも、このシーズンならでは。しかし、彼らのほとんどは冬を超すことはできない。自然は厳しいってことを教えてくれる。寒さなら心配いらない。優れたギアたちが僕らダイバーを守ってくれるから。
初冬ともなればさすがに海も冷たい。しかし、遠赤外線セラミックを利用した保温力バツグンのウエットスーツ(サードスキン)や、ドライスーツに身を包めば、寒さをものともせず冬の海を満喫することができる。さぁ、この冬どこで潜るか。(構成・刈間昌仁)
■三浦半島三戸浜
東京から最も近いフリーダイビングのかくれた名ポイント
夏にはにごるこの近辺の海も、冬にはスコンとぬけわたる。遠浅のビーチに磯、魚類も豊富で初心者から楽しめる。
●アクセス●車・横浜横須賀道路衣笠インターより三崎口方面へ約20分。電車・京浜急行三崎口駅よりタクシーで5分。
■葉山芝崎海岸
ここで育ったダイバーは多い。フリーダイビングのメッカ
昔からフリーダイビングの盛んなポイント。冬には深海に住むアンコウが浅場に上がってきてフリーダイビングでも見ることができる。
●アクセス●車・横浜横須賀道路逗子インターより葉山方面へ約15分。電車・JR横須賀線・京浜急行逗子駅よりバスで約20分。
■湘南江の島
ヨットハーバーだけじゃない! 江ノ島の海の魅力
ハーバー沖側の岸壁を超えた磯は、一見グランドキャニオン風。水中の地形も変化に富んで実に楽しい。
●アクセス●車・国道134号線より江の島大橋を渡って江ノ島へ。電車・小田急線片瀬江ノ島駅より徒歩15分。
■南伊豆中木
気分は伊豆七島
カラフルな魚に取り囲まれてのフリーダイビング
伊豆半島最南端、石廊崎を超えたところにある目立たないポイント。魚の数、種類ともに多く、フリーダイバーの天国だ。
●アクセス●車・国道135号線。石廊崎を超えると中木の看板あり。電車・伊豆急下田駅よりバスで約40分。


