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| 人はさまざまな経験を経て、多くの植物の中から薬草になるものを選び利用してきた。その中には、冬虫夏草のように簡単に入手できないものや、ヨモギやササのように身近な植物が意外な薬効を持っていたりもする。今回はそんな身近にある薬草を見てみよう。 |
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ウコン 熱帯アジア原産、ショウガ科の植物で、根の色素がカレー粉の色づけに使われていることはあまりに有名。また、衣類の染料としても使われる。根は生のまま止血剤として使用され、乾燥させ粉末状になったものは、肝臓病や黄疸に効果がある。 |
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キハダ 本州、四国、九州の野山に自生するミカン科の落葉高木。樹皮の内側が黄色なのでこの名がある。この黄色の部分を乾燥させて粉末にしたものが胃炎や下痢の薬として使用される。また、腰痛やリュウマチには食酢で練ったものを患部に塗るとよい。 |
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クコ 北海道から九州まで広く自然分布する。栽培されることも多いナス科の落葉低木。乾燥した葉は高血圧や利尿、また動脈硬化予防薬として利用される。乾燥させた根は消炎、解熱剤となる。実はクコ酒として疲労回復や不眠症治療に用いられる。 |
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クズ 日本全国に広く普通に生えるマメ科のつる性植物。根は昔からくず粉として用いられている。中でも奈良県吉野地方の吉野葛は有名である。くず粉をお湯で溶いたものを葛湯といい、かぜによる発熱に効果がある。また、乾燥した花は二日酔いの特効薬として古くから利用されている。 |
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ゲンノショウコ 本州、四国、九州の日当たりのよい野原に自生するフウロソウ科の植物。種名の由来は「現の証拠」で、効き目あらたかであることをしめしている。本種を乾燥させたものは煎じ薬として、古くから下痢止めや整腸剤の目的で使われている。生の葉は小さな傷ややけどに効果があるといわれている。 |
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ショウガ 熱帯アジア原産のショウガ科の植物。我が国での歴史は古く、平安時代(約1000年前)にはすでに栽培されていたという。料理にも使われるが、薬としては健胃剤や食欲増進の目的で使われる。しょうが湯は体を内部から暖めるとされ、寒い季節に常用されている。 |
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センブリ 北海道平野部から九州の野山まで広く分布するリンドウ科の野草。薬草の代表格としてあまりにも有名。種名の由来は千回煎じてもなお苦いという意味が表現されたもので、煎じた薬が非常に苦いことを示している。胃の痛み、健胃剤として古くから利用されている。 |
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ドクダミ 北海道から九州、沖縄までの平野部の日陰に普通に見られるドクダミ科の野草。急性の肝臓炎や軽度の便秘薬として、乾燥した葉を煎じたものが古くから利用されている。また、動脈硬化予防の常備薬としても効用があるといわれている。やけど、腫れ物、かぶれなどは、生の葉をあぶって患部に貼るとよい。 |
●どこにでもある身近な薬草●
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ヨモギ ヨモギは別名、モチクサとも呼ばれるキク科の植物。葉の裏の毛を集めてお灸に使うモグサにする。葉っぱは乾燥させ煎じて飲むと生理痛や下腹部の冷えに効果がある。また、生の葉っぱでメガネや水中メガネなどを拭くと、くもり止めになる。 |
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タンポポ セイヨウタンポポの学名の語源はアラビア語で「苦い薬」という意味。根は煎じて飲むと利尿、健胃に効果がある。また、漢方では花が開く前の根を乾燥させたものを、解熱や発汗の薬にしている。 |
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ササ 生の葉には防腐作用があり、昔はすしやちまき、生菓子などを包むのに使っていた。また、新鮮な魚の演出のために使ったりもするが、これも単に見た目だけの効果ではなく実用的な意味もある。 |
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アスナロ(ヒバ) アスナロはヒノキ科の植物で「明日はヒノキになろう」と努力したという伝説は有名。別名ヒバとも呼び、この名のほうが一般的。葉には殺菌性がある。葉をマツタケなどのキノコや山菜類の下に敷いてあるのは、この殺菌効果を利用したものと思われる。 |