キャンプとロープ
子供に教えるロープワーク

アウトドア用品の向上によって野外での生活は随分
快適になった。しかしどんなにギアが進歩しても欠
かせないのは、人が古くから使ってきた技術、ロー
プワークだ。近年のアウトドアブームで野外へ出か
ける人は増えたけれど、きちんとロープワークを使
いこなしている人は少ないように思う。ここではキ
ャンプシーンで自慢できるロープワークを紹介する。


フィールドで活躍するロープワーク

 ロープワークでは結びやすさ、丈夫さ、解きやすさがポイントとなる。用途によってその優先順位は変わってくるが、長年の歴史の中で生き残ってきた結び方は、その3点において優秀なものばかりだ。
 今回は、数千種類あると言われている結び方の中から、さまざまな用途で活躍する、代表的な3種類を紹介する。

●もやい結び●

ロープの端に輪を作る結び方として代表的なのがこのもやい結び。この結び方の特徴は、結び方が簡単で強度が強い、さらに解きやすいということ。是非覚えておいてほしい結びの一つだ。

1.図のように輪を作り、端(エンド)を通す。

2.エンドを下から回し、再び輪を通す。

3.輪の大きさを決めて、エンドを引く。

4.モトとエンドを強く引いて締める。

●自在結び●

この自在結びはその名の通り、テントやタープを張るときの自在の役割をしてくれる。結んだ後でも長さが調節できる結び方なのでちょっと複雑だが、一回覚えてしまえば、ラクなモノだ。

1.図のようにロープをかけ、エンドを同じ方向に2巻きする。

2.エンドを戻すようにして輪の中を通し、もう1巻きする。

3.エンドを手前にもってきて、上から図のように輪の中へ通す。

4.エンドを強く引いて締める。長さの調節は3で作ったコブを動かすとできる。

●ふた結び●

簡単にできてしかも丈夫なのがこのふた結びの特徴。もやい結びと違って輪の大きさがテンションのかかり具合によって締まっていくので、木などにしっかりと結びつけたい時に役立つ。

1.エンドを図のように下から回し、輪を作る。

2.エンドを手前に回し、同様に輪を作る。

3.モトのロープを引いて、輪を締める。

4.エンドを強く引いて締める。







ロープワーク実践編


ここでは、前にあげた3つの結び方が実際にどんなシーンで活躍するかを紹介する。ロープワークでは結び方を覚えることはもちろん、その結びの構造と特徴を理解していなければ、用途を間違えかえって危険なことにもなりかねない。そうならないためにも基礎と応用はしっかり身につけたい。

◆もやい結び◆

舟にくいや木につなぐことを「もやう」というが、このもやい結びはその名の通り、舟やボートをもやう時に使われる。結びが丈夫で舟を出す際にもすぐにほどけるからだ。また、輪の大きさが変わらないために、登山の命綱や人命救助に使われることもある。ただその際にはロープの太さと材質にもあらかじめ注意しよう。バケツの柄に結んで、水を汲むときなどにも活用できる。

◆自在結び◆

長さを調節できるこの自在結びはキャンプではなくてはならない結びといえる。テントやタープを張るときにこの結びを使えば張り具合を自由に調節でき、緩んだら再び締めることもできる。また、ものを干す場合や荷物などを縛りつける時にも、ロープを調節してピンと張ることができる。一方を自在結び、もう一方をふた結びにして張り綱を結ぶといい。

◆ふた結び◆

自在結びと併用して使う機会が多いのがこのふた結び。この結びは、テンションがかかることによって緩まないので、もう一方を自在結びなどでピンと張っておく必要がある。また、フライシートなどのグロメットが壊れた場合やグロメットがない場所にテンションをかけたいときには、図のように小石などを巻き込んでふた結びをすればOK。グロメットに張り綱を結ぶ時に用いられる。