夏のトレッキング
トレッキングが3倍楽しめるノウハウ
いざ張り切ってトレッキングに出かけたのに「こん
なハズじゃなかった!」なんて、帰りたくなってし
まった経験、ありませんか? トレッキングはちょ
っとしたポイントを押さえていれば随分ラクになる
もの。そんなスグできるトレッキングのノウハウか
ら知っていると役立つアイデアまでを紹介。
これで次からのトレッキングがグンと楽しくなるぞ!
たかが歩くだけ、されどトレッキング!
トレッキングを楽しむコツはいろいろある。歩き方や疲れない休憩の取り方、服装のポイントなどちょっとしたことでも知っていれば、肉体的にも精神的にも疲労感は随分違うものだ。ポイントをマスターして、もっと余裕を持って周りの景色、空気、おしゃべりなどトレッキングの楽しみを満喫しよう。
●疲れにくい歩き方●
- 何よりも自分のペースを保つことが大切。他の人に合わせてあせったりすると精神的に疲れやすくなってしまう。楽しむために行くのだからのんびり歩こう。また、意識的に周りの景色や植物に目をやったり、鳥の声に耳を傾けたりと歩くことだけに集中しないのも疲れないコツ。
●休憩のしかた●
- 1時間に1回くらいの割合で5〜10分の小休止をとろう。回数も時間も多くとると先のことばかりが気になって、かえって疲れてしまう。小休止というのはザックをおろさずに休むこと。ザックをおろしてしまうと、背負うときの肉体的、精神的な疲労が大きくなってしまう。そして、できれば見晴らしのいい所で休憩がとれれば最高だ。筋肉をほぐすために、軽い屈伸運動をするのもよい。
ヒザを屈伸させると筋肉のほぐれ疲れがとれる。
●休憩食には●
- 休憩の時には甘くて高カロリーの物を食べるといい。チョコレートやアメ、バランス栄養食などがgood。ただし夏場のチョコレートはドロドロになってしまうので要注意。
●歩き方●
足元だけを見ないで、できるだけ視線は前に向ける。
呼吸は必ず鼻でしよう。口で呼吸すると喉がかわいてしまいバテやすくなる。
手に荷物を持たないのは鉄則。とっさの時に思わぬ事故になりかねない。
かかとから親指の付け根までを使うような意識で歩こう。
トレッキングシューズも出来れば履き慣れたものがよい。
●トレッキング最適ウェア●

- 帽子は必須。日よけや雨よけ、落下物のクッションにもなる。ツバのあるものを選ぼう。
- 歩き初めが寒くてもウィンドブレーカーやレインウェアはなるべく着ないで行こう。スグに暑くなって脱いでしまうハズ。ザックの取り出しやすいところに入れておいて、寒くなったら着る。
基本的にウェアには、綿のものは使わない。インナー、アウターともに撥水性の高いものの方がよい。綿のTシャツの場合は汗をかいたらすぐに着替えよう。
- 長袖シャツを着る。できるだけTシャツ1枚で歩かないこと。ウルシやヒルの防止にもなる。
- ジーンズは濡れると融通が利かないので避けたほうが無難。チノパンやウール素材のように伸縮性のあるものがよい。
●靴底の減り方で自分の歩き方の特徴を知ろう!●
足の裏全体を使うように意識したバランスのいい歩き方
かかとに重心がかかりすぎていて、足を痛めやすい
足全体で歩いていないので疲れやすい
●登る時、下る時●
登りは歩幅を小さくするのがコツ
下りは楽なように思えるが決し楽ではない。
しかも、怪我が一番多いのが下りの時なのだ。
下りに入ったらまず靴紐をキツめに締めよう。
それが第一のコツ。
ここでヒザのクッションをよく使って歩かないと
スグに足首が痛くなってしまう。
それにヒザが”大爆笑”してしまう。
こうなると当人は笑い事ではナイ。
●トレッキング役立ちアイテム●
トレッキングポール
トレッキングの際に役立つのがトレッキング・ポール。早い話が杖のこと。しかし一言で杖といってもさまざまな機能を持っている。長さが調節できるのはモチロン、グリップ部を交換するとカメラの三脚や一脚になったりもするスグレモノなのだ。使い初めは両手がぱんぱんに張ったり(ただし張るぐらいに使わないと意味がない)、邪魔に感じたりするが、慣れるとバランスがとりやすく歩きやすい。持っていて損はない一品である。しかし、トレッキング中、常に持つのではなくあくまでも”あったら便利”な時に使うのが基本。ガレ場や急な登りで持っているとかえって危険な場合もある。使わないときには小さく折り畳んでザックにしまえるのも便利。

- ストラップ
常に軽く締めておくと疲れにくい。転倒時には緩むようになっている。
- シャフト
3段階に分かれているものがほとんど。
- バスケット
形は夏山用のサマー、直径が一回り大きいオールシーズン、冬山用のツーリングの3種類がある。交換も可。
- 石突き
手首の捻挫を防ぐために曲がっていても大丈夫な作り。交換も可。
グリップ

グリップには大きく分けて逆L字型のステッキ型とストック型の2種類がある。高度なトレッキングまで挑戦したいという人にはストック型の方をおすすめする。長時間歩く場合には両手にポールを持って歩いた方が体の左右のバランスを崩しにくい。
歩きやすい長さの目安
平地のときには地面にポールをついて肘が直角になる長さに調節するのが基本(中)。
下りだと長め(左)登りの時には短め(右)に調節すると歩きやすい。