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フィールド遊びといえば、バードウォッチングや昆
虫観察などを思い浮かべるが、鉱物観察というちょ
っとマニアックな世界もある。宮沢賢治も愛してや
まなかった鉱物には、地球創世から刻まれた歴史が
美しく蓄積されている。その輝きには、地球の森羅
万象が構築されている。そんな世界を覗いてみよう。
高価な宝石よりゴツい原石
子供の頃つまらない石っころを宝のように、机の奥にしまって置いた覚えのある人も多いかと思う。そうした、石に対する信仰というありがたみは、誰に教わることなく持ち合わせていた。男にとって美しくカットされた高価な宝石より、ゴツくて大きな原石のほうがかえってありがたみが増してくる。
●ルーペで覗く鉱石の小惑星●
宮沢賢治の小説や詩には、よく鉱物の話が出てくる。彼は子供の頃から鉱物の放つ不思議な輝きに取りつかれ、岩手の山河を歩き回った。そればかりか、自作の宝石製造機まで作ろうと試みている。そこまで人を惹きつける鉱物の魅力はその色と形だろう。むずかしい成分などどうでもよく、とにかく採った石を叩き、その断面をルーペで拡大し観察する。そうすることで小さな石の中に断崖や谷、洞窟やクレーターがあったり、ときには古代に閉じこめられた昆虫がいたりする。それは、あたかも見知らぬ惑星を探査しているような気分になる。子供の頃味わった自分だけの妄想の世界、時のたつのも忘れてしまう。
方鉛鉱
見るからに鉛の塊といった鉱石。持つをかなり重みがあり、このままでもペーパーウェトとして使える。
磁鉄鉱
強い磁気を持つ鉱石。かなりポピュラーな鉱石で秩父などで多く採取されている。風化されにくいため堆積したものが塊で出る。
黒水晶
黒水晶は天然の放射能の照射により、透明の水晶が焼けてできたもの。それをさらに、加熱するとトパーズのような黄色に変色する。
斑銅鉱
孔雀石が海の青とすれば、斑銅鉱は宇宙の神秘的な青さを持っている。虹色に輝くこの色は、採掘された時点では茶色だが、空気に触れると変色しこの美しい色になる。
孔雀石
銅を主成分とした鉱物。その南海の青を思わせる美しい色は古くから絵画の顔料としても利用されてきた。
黒曜石
色は黒く光沢がある。貝殻状断口と呼ばれる波紋のような断面も特徴のひとつ。古代人は鋭利な割れ口を利用して、矢じりなどの石器にしていた。
紫水晶
一瞬ヒョウモンガメの甲羅を思わせる結晶素賞は石英の結晶で種類も多いがごく一般的な鉱石。しかし、その中でも紫水晶は、アメジストと呼ばれ宝石として指輪やネックレスなどに使われる。
水晶
10年前に山梨県の塩山で見つけたもの。大正期までは、良質の水晶が採れ輸出していたらしい。この水晶の塊は1.5kgぐらいのもの。
●鉱物を採るための七つ道具●
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■ロック・ハンマー 軽くて貧弱なものはダメ。硬い石を打ち砕くには少なくても600g程度はないと使い物にならない。 | |
| ■たがね ハンマーに付いているものもあるが、ハンマーが入らないところを砕くためには持っていた方がよい。 | ||
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■ルーペ 倍率のいくつかある物が便利。紐を付けて首から下げておく。 | |
| ■ゴーグル 岩や石を叩くとき、砕けた石のかけらが飛んでくるので保護する。 | ||
| ■軍手・革手 石を砕くときだけではなく、山に分け入る時ヤブや木で怪我をしないためにも用意する。 | ||
| ■フィールドノート 採掘した場所や周辺の環境も書き込んでおき、後のデータとして利用する。 | ||
| ■袋と新聞紙 採取した石を包んで持ち帰るのに使う。壊れそうなものは脱脂綿で包むとよい。 | ||
気に入った石を見つけたら耐水ペーパーに水をつけて根気よく磨く。
#150−#400−#1000−#2000と細かくしていく、表になる面を中心に磨き上げる。

